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ジェネリック医薬品
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2008年02月15日(Fri) 06:45 by drharasho
先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の薬は一般名(レボチロキシンナト
リウム、Levothyroxine Sodium)と商品名があり、レボチロキシンナトリウ
ムは「チラーヂンS錠」(あすか製薬)や「レボチロキシンNa錠」(サンド製
薬)が日本での商品名となっています。
新しく開発された薬に対し、同じ成分の薬が後から発売されることがあります。
最初に発売された「先発医薬品」に対し、「後発医薬品」のことを「ジェネリック
医薬品」と言います。
日本ジェネリック医薬品学会の情報サイトから「かんじゃさんの薬箱」という
情報サイトがリンクされていて、その中に「検索」のページがあります。 この
ページで「レボチロキシン」と一般名を入れると、「チラーヂンS錠」(あすか製
薬)と「レボチロキシンNa錠」(サンド製薬)の両方とも「先発薬」という区分で
あることがわかります。
普通は先発薬の薬価が高く、ジェネリック医薬品が安いのですが、「チラー
ヂンS錠」(あすか製薬)と「レボチロキシンNa錠」(サンド製薬)は同じ値段と
なっています。
外国ではさらにいろいろな商品名のレボチロキシンが発売されていて、それ
ぞれの間の違い(吸収率など)について議論があり、いくつか論文がだされ
ています。 論文の内容は少し難しいですが、米国で医薬品を承認するFDA
という官庁の検査方法が不適当ではないかという内容です。
日本の薬は二つとも基本的に同じ薬と考えられますので、あまり心配はない
のですが、欧米で薬が変更される場合、少し注意が必要かもしれません。