サポートルーム
小児内分泌専門家の医師(聖徳大学児童学部児童学科教授 原田正平先生)のコラムや、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)をはじめ小児科関連に関する情報やサービスを掲載します。

心配事あれこれへの対応方法

このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年03月25日(Fri) 01:29 by drharasho

東北地方太平洋沖地震のあとの様々なできごとにより、
いろいろな心配事が巻き起こっているようです。

心配になって、すぐメール相談してくださるのも良いですが、
多くは同じような内容の心配事ですし、そうした疑問、質問への
説明も、サイトに沢山載せています。

ただ、あんまり情報が多くなりすぎると、読みきれなかったり、
どこに書かれているのかわからなくなるようです。

また、どこかのテレビの評論家やいい加減な、コメンテーターのように、
言いたい放題はできないので、どうしても歯切れが悪くなりがちです。

科学的根拠なく書くこともできません。
とは言っても、心配がこうじて、サイトを読まないで、
すぐ相談メールになってもこまりますので、
いくつかの基本情報を載せておきます
・・・その科学的根拠は別に書いておくことにします。

・レボチロキシン(チラーヂンS)の国内生産がほぼ停止していますが、
4月中旬には、緊急輸入も含めた対策が軌道にのりますので、
それ以降については、十分な量の供給はほぼ約束されました。

・4月中旬までは、新生児や乳幼児、妊婦を優先し、
それ以上の年齢の子どもにも不足の起きないように、
厚生労働省、日本医師会、関連学会が一致協力して活動しています。
万が一、通院先で不足していると言われたら、主治医の方から、
日本小児内分泌学会(jspe@ac-square.co.jp)に問い合せてもらってください

・放射性ヨードと甲状腺機能低下症の関係は、1行では説明できませんが、
きちんと治療して、TSH値が低めに抑えられていると何ら心配ありません
何にせよ、きちんと治療されていることが、放射性ヨードと関係なくても大事です。

・福島原発から放射性物質の放出が止まるか、減少すれば、
これ以上の汚染が広がることはありませんし、汚染された食べ物や、
水を長期に飲む、という事態は起こりえません。

日本政府の悪口をこの時とばかり言う人がいますが、
ほんとうに今必要とされている優秀な人は、
必要とされる現場で黙々と働いています。


テレビやメディアによく出る人は、現場で必要とされていない人で、
本当の情報を知らないで、憶測だけでものを言っています。

関連学会や国の機関から、多くの正しい情報が提供されていますから、
まずはそちらの情報を信じるべきです。

国や地方自治体がここで嘘を並べて、なんの得があるか、
考えてみればわかることです。21世紀の情報化時代に、
隠すこと、嘘をつくことは、結局は身を滅ぼします。

まずは公的な情報をしっかり理解し、
そのあとで自分なりに考えましょう。

・ということで、多くの専門家が安全としている状況であれば、
水道水も野菜も安全です
し、注意を呼びかけているなら、
その注意に従いましょう。


一覧に戻る