情報ルーム
情報ルームの記事を表示しています。

赤ちゃん守る新検査 突然死など招く20疾患に対応 福岡都市圏、2月導入 (2012年1月15日掲載)

このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年02月02日(Thu) 12:23 by drharasho

九州地区でのタンデムマス・スクリーニングが、
熊本県だけでなく、福岡都市圏にも拡大。

従来、福岡県(福岡市、北九州市も含む)の新生児マススクリーニングは、
熊本県にある民間企業(化血研)に丸投げの形で30年以上行われてきて
いたので、これを機会に有るべき姿になって欲しいものです。

---------------------------------------------------------------------------------------
新生児の血液検査
http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/word/6536/8674

 1977年度から代謝異常症の5疾患について(うち1疾患を88年度に変更)、79年度からは
甲状腺機能低下症を加えて行われている。都道府県と政令市が実施し、検査料のみ公費負
担。お産施設は、新生児がおっぱいやミルクをしっかり飲めるようになった生後5日前後にかかと
から採血し、血液を染み込ませたろ紙を検査機関に送る。厚生労働省によると、2010年度
までに甲状腺機能低下症は1万2499人に、そのほかの現行5疾患は3580人に見つかった。
タンデムマス検査を加えても、従来通りろ紙片を使うため、採血は一度で済む。

(2012年1月15日掲載)
赤ちゃん守る新検査 突然死など招く20疾患に対応 福岡都市圏、2月導入

 誕生まもない赤ちゃんに先天性の代謝異常症などがないかを調べるために行われている血液
検査を、国が対象としている6疾患だけでなく、新たに20疾患についても受けられる体制が、
2月1日から福岡市など福岡都市圏9市8町のお産施設でスタートする。「タンデムマス」という
新たな質量分析計を用いた検査法によるもので、全国127万人の新生児が加わった研究で
突然死や障害のリスクを減らすことが確認されたため、小児科医、産婦人科医、自治体、検査
機関の4者が連携した。九州では熊本県内に続く実施となる。


 代謝異常とは、体に必要な脂質やタンパク質といった栄養素を分解し、体をつくる材料や体を
動かすエネルギーをつくりだす過程が滞ること。脳や臓器の障害、心身の発達遅れ、突然死などを
引き起こす一方で、成分を調整したミルクや薬で症状が現れるのを防ぐことができる。健やかな成
長を守るため、国は1977年度から検査料を負担し、治療できる疾患について検査を行っている。

 20以上の成分を2―3分で一気に分析できる「タンデムマス検査」は、2000年ごろから新生児
に対して米国で盛んに用いられ始めた。日本でも厚生労働省の研究班が127万人の血液を調
べたところ(97年―10年)、141人に18の代謝異常症が見つかった。9千人に1人の割合だった。
また発症後に治療した子に比べ、死亡や障害を免れる割合が高かった。

 07年度から3年間、研究に参加した福岡都市圏では、2万1千人のうち1人に「MCAD欠損
症」が見つかった。この疾患は必須脂質を分解できないため、エネルギーが枯渇状態になり、低
血糖による意識障害や脳症を起こす危険がある。

 産科医院から紹介を受けた福岡大病院小児科の廣瀬伸一教授は、赤ちゃんの空腹を避ける
よう母親に指導し、薬を処方。嘔吐(おうと)下痢で食事がとれず意識がもうろうとなった際にも、
すぐにブドウ糖の点滴などで対処した。今では2歳半を過ぎ元気という。

 廣瀬教授は「もし代謝異常が分からないままだったら、親も医療者も手をこまねいて突然死させ
たかもしれない」と検査の重要性を指摘する。

 福岡都市圏(年間出生数2万4千人)の産科医療機関などは今回、廣瀬教授の呼びかけに
協力し、出産した母親への説明や結果報告を担う。
検査は九州で唯一、タンデムマスの検査体
制を備える熊本市の化学及血清療法研究所(化血研)が請け負う。検査料を含め約4千円の
自己負担が必要。


「関連学会情報」一覧に戻る