犠牲者に深く哀悼…天皇陛下お言葉の全文

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2012年03月12日(Mon) 16:25 by drharasho

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20120311-OYT1T00582.htm

 東日本大震災から1周年、ここに一同と共に、震災により失われた
多くの人々に深く哀悼の意を表します。

 1年前の今日、思いも掛けない巨大地震と津波に襲われ、ほぼ2万
に及ぶ死者、行方不明者が生じました。その中には消防団員を始め、
危険を顧みず、人々の救助や防災活動に従事して命を落とした多くの
人々が含まれていることを忘れることができません。さらにこの震災
のため原子力発電所の事故が発生したことにより、危険な区域に住む
人々は住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得
なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服
しなければならないという困難な問題が起こっています。

 この度の大震災に当たっては、国や地方公共団体の関係者や、多く
のボランティアが被災地へ足を踏み入れ、被災者のために様々な支援
活動を行ってきました。このような活動は厳しい避難生活の中で、避
難者の心を和ませ、未来へ向かう気持ちを引き立ててきたことと思い
ます。この機会に、被災者や被災地のために働いてきた人々、また、
原発事故に対応するべく働いてきた人々の尽力を、深くねぎらいたく
思います。

 また、諸外国の救助隊を始め、多くの人々が被災者のため様々に心
を尽くしてくれました。外国元首からのお見舞いの中にも、日本の被
災者が厳しい状況の中で互いに絆を大切にして復興に向かって歩んで
いく姿に印象付けられたと記されているものがあります。世界各地の
人々から大震災に当たって示された厚情に深く感謝しています。

 被災地の今後の復興の道のりには多くの困難があることと予想され
ます。国民皆が被災者に心を寄せ、被災地の状況が改善されていくよ
うたゆみなく努力を続けていくよう期待
しています。そしてこの大震
災の記憶を忘れることなく、子孫に伝え、防災に対する心掛けを育み、
安全な国土を目指して進んでいくことが大切
と思います。

 今後、人々が安心して生活できる国土が築かれていくことを一同と
共に願い、御霊(みたま)への追悼の言葉といたします。

(2012年3月12日07時52分  読売新聞)


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