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小児内分泌専門家の医師(聖徳大学児童学部児童学科教授 原田正平先生)のコラムや、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)をはじめ小児科関連に関する情報やサービスを掲載します。

日本における新型インフルエンザ(H1N1)の感染確定者数

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2009年07月17日(Fri) 10:17 by drharasho

これまで「日本における新型インフルエンザ(H1N1)の患者数」という書き方をしてきましたが、それは実は誤解を招く表現でしたので、書き方を「感染確定者数」としました。 感染症の診断は次のような場合、確定診断されます。つまり、その病気に特有の症状があり、特有の感染巣(病原体のいる場所)からその病原体が証明されたり、感染の前後でその病原体に対する「抗体」が一定以上の上昇をみた場合、ほぼ確実にその感染症に罹ったといえるわけです。 新型インフルエンザの場合、従来のインフルエンザA型に対する「簡易(迅速)検査陽性」で、かつ「A香港型」「Aソ連型」が否定されると、疑いが濃厚となり、新型インフルエンザウイルスがPCR検査(ウイルスのDNAを検出する方法)という、非情に敏感な検査で検出されると「感染確定者」となります。しかし、今回の場合。PCR検査の感度があまりに高すぎて、ほとんどインフルエンザに特有な「高熱」「全身倦怠感」といった症状のないヒトが陽性となっていますし、簡易検査陰性者も多数PCR陽性となっています。 つまりこれまで報告されている「感染確定者」は、日本国内の新型インフルエンザ感染者の氷山の一角にしか過ぎない、ということは頭に置いておく必要があります。そして、その氷山の一角が急激に増加し、診断されない患者数がそれ以上に増加していることは確実だということです。 それを前提に以下の情報をご覧下さい。空白件だった山形県でも海外渡航者から感染者がでました。 2009年7月16日午前11時現在、厚生労働省へ報告されたインフルエンザA(H1N1)の感染確定者数等を表しています。 発生ルート新規報告数
2009年7月16日現在累計報告数
(本日分を含む)死亡数 国内発生例2923,4160 検疫対象者での発生例0250 総計2923,4410


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