サポートルーム
小児内分泌専門家の医師(聖徳大学児童学部児童学科教授 原田正平先生)のコラムや、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)をはじめ小児科関連に関する情報やサービスを掲載します。

災害時における薬の供給について

このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年03月13日(Sun) 15:01 by drharasho

被災地である仙台市のお母さんから、
「チラーヂンS0.01%散」の供給体制について、ご心配である」
というメールを頂きました(2011年3月13日)。

日本では様々な災害を経験していますから、
災害時の薬剤師会などの対応策が各地で決められているようです。



東京都及び東京都薬剤師会がどのような取り組みを行うか

しかし、今回の大災害では、全てのインフラ、援助体制が崩壊していますので、
事前の想定外のできごとばかりです。

万が一を考えて、できるかぎりの対応をしましょう。

まず甲状腺ホルモン薬(レボチロキシン)は、血中半減期が、約7日間です。
つまり1週間、全く飲まなくても、サイロキシン(T4)は半分にしかなりません。

また体が必要とするサイロニン(T3)は、T4から作られ、その血中濃度は、
T4より1桁以上低濃度です。

つまりレボチロキシンを飲まなくても、体の中のT4からしばらくはT3が、
十分量作られ続けますので、たとえ数日、薬が飲めなくても、
お子さんに大きな問題はありません。

・・・といっても普段、適当に飲んでよいということではありませんので、
ご注意下さい。

散薬がなくても、ほぼ同じ量の錠剤のチラーヂンSをつぶして、
服用させることで、大きな問題は起きません。


また、東京や被災しなかった地域の、
日本小児内分泌学会など専門医集団が、
薬やその他必要物品の被災地への供給など、
対応策を講じますので、どうか被災地の皆様はご安心下さい。






一覧に戻る