サポートルーム
小児内分泌専門家の医師(聖徳大学児童学部児童学科教授 原田正平先生)のコラムや、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)をはじめ小児科関連に関する情報やサービスを掲載します。

日本小児保健協会・学校保健委員会

このエントリーをはてなブックマークに追加

2008年03月05日(Wed) 11:42 by drharasho

昨日(3月4日)、日本小児保健協会・学校保健委員会の平成19年度第1回会合があり出席してきました。(場所:東京都新宿区片町 日本小児保健協会事務局、時間:18:30~20:00) これまでの委員長の東京大学教育学部教授の衞藤隆(えとうたかし)先生が、日本小児保健協会の会長となられたことから、日本大学医学部小児科准教授の岡田知雄先生が新しく委員長となり、委員も新たに任命されたものです。 東京都立広尾病院小児科の原光彦先生、こどもの城事業本部長の羽崎泰男先生、あいち小児保健医療総合センターの山崎嘉久先生、東京都立町田保健所の齋藤麗子先生と私(原田)です。 これまでの学校保健委員会の活動は東大教育学部教授だった船川幡夫先生(故人)が中心となり幼稚園・保育所年齢の子ども達の健康増進といった問題がとりあげられ、また前委員長の衞藤先生の時代には、「未成年者の喫煙を無くすための学校無煙化推進」がとりまとめられました。 昨日の会合には衞藤先生も参加され、各委員の自己紹介と共に、新委員会の課題が討議されました。 一つには小学校年齢以上は「「学校保健法」により、健康診断がしっかり行われているのに対し、学校保健法が適用される幼稚園はもちろんのこと、保育所での適切な健診が行われていないことに対し、健診の基準といったものを提言するための検討を始めることが決められました。 また昨今、子ども達の体力低下が社会問題となり、その根源が幼稚園・保育所年齢にあると言われながら、この年齢での「体力の定義」「体力測定の方法」などが決められていないことが話しあわれました。この問題も課題となりそうです。 これらと関連し、幼児からの生活習慣病、肥満の防止、テレビ・ビデオ視聴の弊害などが話し合われ、幼稚園・保育所年齢での食育も考える必要性が指摘されました。 愛知県の山崎先生は国際学校保健について、JICA主催の国際研修コース 集団研修「学校保健」などを担当されていますが、その活動への委員会としての協力も話し合われました。 一つには「学校保健法」の英訳監修作業があるそうです。 「学校保健法」の話題としては、政府が2009年4月施行をめざし、「学校保健安全法」としての50年ぶりの大改正が予定されているそうです。 私(原田)は前の委員会のテーマである「学校無煙化推進」に引き続き、幼稚園・保育所年齢での受動喫煙防止対策の推進に委員会として取り組みたいことを話させて頂きました。 現在、札幌市衛生研究所や国立成育医療センター病院アレルギー科などと共同研究の形で、特殊なろ紙にしみこませて乾燥させた尿(ろ紙尿)中のコチニン(タバコからでる有害物質であるニコチンが体の中で変化してできる安定な物質です)濃度を測定することで、子ども達が有害なタバコの煙に曝されている状態をモニタリング(監視)する仕組み作りを行っています。 その仕組みを日本中の幼稚園・保育所年齢の子ども達を「タバコの害から守る」ために活用しようというものです。 今後も、定期的に学校保健委員会の活動報告もさせて頂きます。


一覧に戻る