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小児内分泌専門家の医師(聖徳大学児童学部児童学科教授 原田正平先生)のコラムや、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)をはじめ小児科関連に関する情報やサービスを掲載します。

第51回日本甲状腺学会だより

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2008年11月25日(Tue) 05:26 by drharasho

栃木県宇都宮市で第51回日本甲状腺学会が開催され(11月21~23日)、専門教育セミナーⅠ「ヨウ素摂取と甲状腺」の中で「ヨウ素摂取とクレチン症」という講演をさせていただき、またポスター発表として「新生児マススクリーニング以外で発見された先天性甲状腺機能低下症」「先天性甲状腺機能低下症の医療情報提供ウェブサイトのアクセス解析」の2演題を報告してきました。 発表内容については「情報ルーム」に載せますので、あとでご覧下さい。 今年の学会は例年になく参考になる発表が沢山有りましたので、順次それらも報告させて頂きますが、項目だけ上げますと以下のように成ります。 1.「ヨウ素摂取と甲状腺」については、1)生体試料中のヨウ素測定(大橋俊則先生)、2)食品中のヨウ素含量とヨウ素摂取量(布施養善先生)、3)日本と世界の学童尿ヨウ素量(紫芝良昌先生)、4)妊婦に適切なヨウ素摂取(荒田尚子先生)、5)ヨウ素摂取とクレチン症、6)世界のヨウ素欠乏の現状と課題(山本智英先生)といずれも参考になるものでした。 2.米国シカゴ大学のHelmut Grasberger先生がヨウ素の有機化に関わる新しい考え方としてDUOX/DUOXA hydrogen peroxide generationg systemについて、第15回国際分子甲状腺学シンポジウムで報告されました。 3.鎮目レクチャーでは鯉淵典之群馬大学教授の「神経細胞発達に及ぼす甲状腺ホルモンの作用と環境科学物質による修飾」という講演が行われ、大変ためになりました。 4.「甲状腺機能検査とその標準化」というシンポジウムでは、世界的な甲状腺刺激ホルモン(TSH)と遊離サイロキシン(FT4)測定法の標準化が論議され、とくにFT4測定法上の問題点が明らかとされました。この問題は重要ですので、引き続きご報告します。 まだまだ他にもありますが、とりあえずはここまで。


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