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小児内分泌専門家の医師(聖徳大学児童学部児童学科教授 原田正平先生)のコラムや、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)をはじめ小児科関連に関する情報やサービスを掲載します。

平成20年度兵庫県周産期医療研修会

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2008年12月21日(Sun) 19:43 by drharasho

12月20日の午後に兵庫県医師会館で「平成20年度兵庫県周産期医療研修会」が開催され、「わが国の新生児マススクリーニングの現状と今後の課題-late pretermでの問題点も含め-」という演題名で特別講演をさせて頂いてきました。 兵庫県立こども病院が毎年、兵庫県内の周産期医療に関わっている、助産師さん、看護師さん、研修医の方々を対象に行っている研修会です。 late pretermというのは妊娠34~36週の早期産のことです。早産児とか低出生体重児、一般に未熟児と言われているお子さんは、妊娠32週未満(very preterm)とか28週未満(extremely preterm)、出生体重も1,500g未満の極低出生体重児や1,000g未満の超低出生体重児を思い浮かべますが、早期産(preterm)というのは妊娠37週未満に分娩となった状態を指します。 妊娠37週に入ると「正期産」といわれ、ほぼ問題なく分娩が進むと考えられ、そのため正期産児に近い早期産は慣習的に「near term」と呼ばれて、なんとなく分娩も問題が少ないと考えられていました。 しかし、2005年、米国の小児健康と発達研究所(the National Institute of Child Health and Human Development、NICHD)は、妊娠34~36週の早期産で、従来考えられているより新生児に合併症などの問題が多く生じていることを明らかにし、late pretermrという表現を新たに作って、「正期産」とは違う取り扱いを提唱しました。 今回の研修会はそのlate pretermにまつわる未熟児専門医療に関わる研修がテーマでしたが、兵庫県立こども病院周産期医療センター長(小児科部長)の中尾秀人先生のお招きで、新生児マススクリーニングについて、late pretermでの問題も含めてお話しさせて頂きました。 その抄録と講演内容の一部をPDFとして「情報ルーム」に載せましたので、よろしければご覧下さい。


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