~電子たばこ~禁煙手段になるも安全性は不明

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2012年02月28日(Tue) 21:05 by drharasho

日本の「電子タバコ」はニコチンを含んでいないが、
気化させる仕組みは同じなので、ただ有害なだけ。

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[2012年2月9日(VOL.45 NO.6) p.52]
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtnews/2012/M45060522/

~電子たばこ~禁煙手段になるも安全性は不明

〔独ウィースバーデン〕電子たばこは,有害物質が発生せず,肺に損傷を
与えない「健康的な嗜好品」と宣伝されているが,実際はどうなのだろう
か。ルートヴィヒ・マクシミリアン大学病院(ミュンヘン)のDennis
Nowak教授は「複数の先行研究から,禁煙を補助する手段として有用だと
する結果が得られているが,疑似煙の安全性は不明で,ニコチン依存症や
未成年者の喫煙を誘発する恐れもある」と2011年呼吸器科アップデート
セミナーで報告した。

約半数で喫煙本数が半分以下に

 電子たばこは,主にバッテリー,アトマイザー,香料やニコチンを含む
液体が充填されたカートリッジで構成されている。カートリッジ部を口に
くわえて吸うと,自動的に電源が入り,アトマイザーによりカートリッジ
内の液体が加熱されて霧状の蒸気が吸い口から出てくる。さらに,先端に
はLEDランプが付いており,吸うと明るく光る。こうした細工により,本当
にたばこを吸っているかのような気分が味わえるとされる。

 こうした電子たばこの使用について,あるパイロット研究から良好な結
果が得られている。同研究では,禁煙の意思がない常習喫煙者40人に電子
たばこ(交換用カートリッジは無制限に提供)を使用してもらい,24週間
に5回のフォローアップを施行。アウトカムは「その間に喫煙した本物の
たばこの本数」とした。

 その結果,22人で喫煙本数が50%以上減少し,電子たばこによる影響を
全く受けずに喫煙本数が従来通りであったのはわずか5人であった。さらに,
5人は喫煙本数が80%以上も減少し,9人は完全に禁煙できたという。
Nowak教授は,この結果を受けて「電子たばこが禁煙に役立つことは確か」
と述べた。


発がん性,生殖毒性は不明

 その一方で,Nowak教授は「カートリッジに充填された液体の主成分は
プロピレングリコールで,一般に無害とされているが,それ以外に刺激性
のある物質が発生する可能性があり,電子たばこを使用した室内における
人体への影響は全く不明である」と指摘。突然変異誘発性はないとする
研究結果が多く得られているものの,発がん性と生殖毒性に関しての
データはまだ十分にそろっていないと指摘した。


 ドイツがん研究センター(DKFZ)も,「電子たばこの有害性は過小評価
されている」と警告。ドイツの電子たばこは,ニコチンを含む液体が充填
されていることがほとんどであるため,電子たばこであってもニコチン
依存症を招くリスクがあるとしている。


 同教授は,こうした有害性が軽視されることにより電子たばこが普及
し,社交の場で「たばこを吸うこと」が再び正当化されたり,未成年者
を喫煙に向かわせるきっかけとなることに危惧を示した。


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