「タバコ産業の干渉を阻止して」次の世代をタバコから自由にしよう

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2012年05月18日(Fri) 11:15 by drharasho

次の文章を転載します。

成育すこやかジャーナル    
 No.111(2012/5/17) 

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「タバコ産業の干渉を阻止して」次の世代をタバコから自由にしよう

成育
医療政策科学研究室長(総合診療部禁煙外来担当)原田 正平

 毎年5月31日はWorld No Tobacco Day(WNTD)です。それ
を定めた世界保健機関(WHO)は最近ではMake every day World
No Tobacco Day(毎日を世界からタバコを無くす日に)と提唱しています。
そのためにも若者をタバコ(=タバコ産業)から守ることが必要です。 

今年のWNTDのテーマもそのものずばり、
Tobacco industry interferen 
ce (タバコ産業の干渉)となっています。

 では具体的にはどのような「干渉」に注意して若者、子どもを守るとよいのでしょうか。

 そうした情報の宝庫である今年の「米国公衆衛生総監報告」は
Preventing 
Tobacco Use Among Youth and Young Adults
という表題で、そうすることで
We can make the next generation tobacco-free
(次の世代をタバコと無縁の世代に!タバコから自由に!)と宣言しています。

次のURLからダウンロードできます。 
http://www.surgeongeneral.gov/library/reports/preventing-youth-tobacco-use/index.html

 なぜ若者はタバコに捕らわれるのか?

 報告書では、1)社会の影響、2)身体的影響、
3)環境の影響、4)映画と4つに
分けて解説され、またタバコ産業の手口を、1)値段
を下げる、2)買いやすくする、
3)若者向けの製品デザイン、4)若者向けの包装デザ
イン、5)小売りの強化、
6)メディアを使った宣伝の6つに分けて分析されています。
 
 このような、若者がタバコに捕らわれる種々の影響やタバコ産業の手口(干渉)は全く
日本でも同じ状況です。むしろ喫煙率が低下したとはいえ男女合わせた総数で19.5%
(平成22年国民健康・栄養調査)の日本は、15.1%の米国、14.3%のスウェー
デン、13.0%のカナダなどに比べ、未だ危険な状況にあると言えるでしょう。

 タバコ
規制政策が進んでいると言われる、同じアジアの国(地域)である香港が
世界最低水準の
喫煙率11.1%(2010年データ:The Tobacco Atlas,Fourth 
Edition)となっている
ことからも、人種差や地域差ではなくその国の政策立案者の
責任が大きいことが分かります。

 
 最近の気になる記事として、「酒たばこ、18歳でもOK?=警察庁が意識調査へ-
「成
人」引き下げにらみ」
(時事通信5月4日)というものがありました。記事の中には
「厚生
労働省や有識者は、若年層の飲酒や喫煙は体への影響が大きいと懸念を示している。

 ただ
警察庁幹部は、個人差があり医学的な観点だけで判断できないと指摘」とも
書かれていま
す。

 政策立案者がタバコ産業の声を代弁しているとは思いたくありませんが、私達
一人一
人が見えざる「干渉」に注意して、「次の世代をタバコと無縁の世代に!
タバコから自由
に!」と声を上げるべき時かもしれません。


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