驚くべき早稲田大学での「禁煙文化」に関する研究

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2012年09月03日(Mon) 01:16 by drharasho

早稲田大学の人間科学学術院のかたの考察。

あまりに酷い内容なのだが、驚いたことに
指導教官の辻内氏は浜松医大を卒業した医師でした。

FCTCについて一言の言及もない。

以下、全文再掲します。

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「禁煙文化」の医療社会学的考察
―「喫煙」が制限される社会を問う―
http://www.waseda.jp/sem-tsujiuchi/College2008-03TabbacoHealthizm.pdf 

猪又                                     

(指導教員)辻内 琢也 准教授
早稲田大学人間科学学術院 健康福祉科学科、 健康/生命医科学研究領域 准教授 



喫煙者率が大きな減少を見せている。その背景として
近年タバコが健康被害をもたらすという主張が人々に広
く浸透し、喫煙が法規制の対象となったことが挙げられ
る。筆者は、タバコが人々から愛されてきたにもかかわ
らず、今日排斥されるという事実に疑問を抱き、喫煙制
限の歴史的背景、タバコ有害論を主張する国家、タバコ
を販売しつつ喫煙者のマナー啓発に奔走する企業、とい
う観点から「禁煙文化」を医療社会学的に考察していく。

第1章 禁煙の歴史

  我が国における禁煙の歴史は、その歴史的・社会的背
景から、江戸時代にさかのぼる「タバコによる治安の悪
化」を要因とする禁煙政策、そして 1970 年代から行わ
れるようになった「健康志向」に端を発する禁煙政策に
分類される。今日の喫煙制限においては「健康志向」に
端を発する喫煙制限の継続と見ることができる。

第2章 喫煙制限の現状

1996
年、成人病が「生活習慣病」に名前を変え、喫煙
行為は慢性疾患につながる最も悪い生活習慣と位置付け
られた。2000年以降「健康日本21」「健康増進法」の制
定は、「健康増進」の名の下での喫煙の法規制を意味する。
さらに2008年より成人認証ICカード「taspo(タスポ)」
無しでは自動販売機の使用もできない。しかし「taspo
(タスポ)」普及率は依然として低迷し、コンビニエンス
ストア等にチャネルが移行しつつあることからも、未成
年者喫煙防止を目指す方策としての課題も残る。

第3章 喫煙制限の是非

JTインタビューに見る喫煙制限~

JT
はタバコを嗜好品と位置付けるが、今日の喫煙制限
はおおむねタバコを嗜好品としない見解によるものであ
る。筆者は喫煙者のマナー劣化という観点からタバコは
嗜好品ではないと考えた。しかしタバコの健康被害につ
いては多くの疑問が残り、疫学調査によって脚色された
タバコ有害論は喫煙が国家・医学によって規制されるこ
とへの懐疑として議論の余地を残すものである。

4 タバコを取り巻く現代社会

 慢性疾患中心に疾病構造が変化した今日においても、
人々には「異常がないことが健康」という健康観が根付
いている。「危険因子」として疾病の可能性にとどまる喫
煙も、健康をおびやかす原因と捉えられ、排除される構
図が生まれている。原因解明が不可能ともいえる慢性疾
患に怯える人々からタバコを遠ざけるという国家・医学
主導の「ヘルシズム」が見え隠れしている。

5 タバコが受け入れられる可能性

~禁煙文化の将来像~
.

 
「異常」を排除し続けることは、人々が「生きる意味」
を失う可能性を孕む。筆者は「ヘルシズム」と対峙する
「異常を受け入れた社会」を提言し、タバコの受け入れ
られる可能性を見出した。しかしモラル劣化が叫ばれる
喫煙者に対し、個々の自由を許容する「異常を受け入れ
た社会」がそれを助長する可能性を有しており、その実
現性には多くの困難が伴う。

 

喫煙の健康被害に対する科学的な証明はなされておら
ず、その確実性には今もなお多くの疑問が残る。それに
もかかわらず人々は「異常」を排除し続ける。「ヘルシズ
ム」という強大な敵を相手取ったこの論争は、喫煙者に
よる過去の清算が出発点となりそうだ。喫煙者のマナー
改善は、タバコを守る上での急務であり、タバコが嗜好
品として議論されるための最低限度の責務でもある。


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